
東日本大震災物故者慰霊祭並びに復興祈願祭
14年目を迎えた「東日本大震災物故者慰霊祭」
令和7年3月11日、東北六県神道青年協議会は「東日本大震災物故者慰霊祭並びに復興祈願祭」を岩手県宮古市の宮古市魚市場で斎行しました。

同会では平成26年以降毎年、物故者慰霊祭をおこなってきたが、発災10年目を迎へた令和3年以降は隔年に変更。
14年目となる今回は、岩手県神道青年会が主管し、東北六県神青協会員55人をはじめ、来賓として岩手県神社庁関係者や神道青年全国協議会役員・歴代会長、東北六県神青協顧問など40人、また地元の漁港関係者や一般の人などが参集しました。

午後2時46分、発災時刻に黙祷
午後2時40分、斎主の青森県神道青年会・小笠原佐会長(東北六県神青協議長)以下祭員が魚市場内に舗設した斎場へと参進。地震発生時刻である午後2時46分にあはせて、震災で亡くなられた方々に黙祷を捧げました。


大祓詞奏上、修祓、招霊、献饌に続いて斎主が祭詞を奏上。慰霊の誠を捧げ災害からの復興を祈る「光舞」を、青森県神道青年会会員が舞人、岩手県神道青年会会員が伶人を務めて奉奏しました。
地元に伝はる郷土芸能「黒森神楽」の奉納
次に、地元に伝はる郷土芸能「黒森神楽」(国指定重要無形民俗文化財)の奉納があり、黒森神楽保存会が「権現様」と呼ばれる獅子頭を奉じて演舞。
その後、斎主をはじめ岩手県神社庁の坂本広行庁長、神道青年全国協議会の大鳥居良人会長、宮古漁業協同組合の山根秀幸代表理事組合長らが玉串を奉り拝礼しました。

語られる様々な思ひ
祭典終了後には、主催者を代表して佐山崇会長が挨拶し「会場となった宮古市では、震災で死者・行方不明者500人以上といふ被害があった。宮古市をはじめ未だ行方の分からない方々が1日でも早く家族のもとに帰られることを祈りつつ、御霊の平安を祈念した」と述懐。
「神職の本分」として「祈ること」の重要性に触れつつ「今後も震災を風化させることのないやう、祈り続けてゆきたい」と固い決意を述べました。

また、来賓の坂本庁長、大鳥居会長なども挨拶。
さまざまな思ひが語られるなか、14年前の景色やその後の復興状況についての所感、また今後について「地元の住民や亡くなった御霊に寄り添ひながら、慰霊の誠を捧げ、復興を願ひ続けて次世代に繋げてゆくことが重要」といった言葉もありました。
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